ホーム > 教育・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 文化財保護 > 文化財情報 > ユネスコ無形文化遺産
初期公開日:2026年3月31日更新日:2026年3月31日
ここから本文です。
ユネスコ無形文化遺産登録文化財や登録に向けた取組を紹介しています
「無形文化遺産」とは、芸能や伝統工芸技術などの形のない文化であって、土地の歴史や生活風習などと密接に関わっている重要な文化財です。ユネスコの「無形文化遺産保護条約」では、この無形文化遺産を保護し、相互に尊重する機運を高めるため、登録制度を実施しています。
2024年12月までに「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表(※)」へは667件が記載され、日本からは「和食:日本人の伝統的食文化」をはじめ、「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」、「風流踊」、「伝統的酒造り」など23件が記載されています。
※人類の無形文化遺産の代表的な一覧表
無形文化遺産の認知や重要性についての意識の向上、文化の多様性を尊重する対話の奨励を目的として、「無形文化遺産保護条約」により作成、更新及び公表することが定められた一覧表。
2009(平成21)年9月、ユネスコ無形文化遺産保護条約第4回政府間委員会において、三浦市の「チャッキラコ」が人類の無形文化遺産の代表的な一覧表(※)に記載されました。
2020(令和2)年には、チャッキラコを拡張して国指定重要無形民俗文化財41件で構成する「風流踊(ふりゅうおどり)」として提案され、2022(令和4)年、モロッコで開催された第17回「無形文化遺産保護条約」政府間委員会において、「風流踊」がユネスコ無形文化遺産代表一覧表に記載されました。
「風流踊」
華やかな、人目を惹く、という「風流」の精神を体現し、衣装や持ちものに趣向をこらして、歌や笛、太鼓、鉦(かね)などの囃子に合わせて踊る民俗芸能。除災や死者供養、豊作祈願、雨乞いなど、安穏な暮らしを願う人々の祈り、祭礼や年中行事などの機会に地域の人々が世代を超えて参加する。それぞれの地域の歴史と風土を反映し、多彩な姿で今日まで風流踊は地域の活力の源として大きな役割を果たしている。

チャッキラコとは、毎年1月15日の小正月に三浦市三崎の仲崎・花暮地区や海南神社で、豊漁・豊作や商売繁盛などの祝福芸として、女性のみで踊られる民俗芸能の一つ。
踊りには2つの伝説が伝えられており、1つは、海南神社の祭神藤原資盈の奥方盈渡姫が、庶民の娘に教えたというもの。もう1つは、源頼朝が三崎来遊の際、磯取りしていた親子に舞を所望し、母親が唄い、娘が舞ったというもの。
チャッキラコは、年配の女性10人程が唄い、5歳程から12歳までの少女20人程が踊る。少女は赤色の晴れ着、年配の女性は、黒色の着物に羽織姿で、舞扇とチャッキラコを演目に応じて使い分ける。楽器類は伴わず、素唄と囃し言葉だけの素朴な唄と踊り。踊りには、「はついせ」、「チャッキラコ」、「二本踊り」、「よささ節」、「鎌倉節」、「お伊勢参り」の6種類がある。
当日、午前10時頃本宮の祠前で踊りを奉納、午前10時30分頃海南神社境内の社殿前で踊りを奉納する。午後からは仲崎・花暮両地区の「竜神様」と呼ばれる祠前で踊りを奉納し、旧家や老舗商店等を祝福して回る。

「山北のお峯入り」は、足柄上郡山北町の共和地区に古くから伝わる民俗芸能であり、祭事である。山岳信仰(修験道)の影響を受け、更に、風流踊りや古代の儀礼などを交えている。
男性のみ約80人が、天狗、獅子、おかめ、山伏、国見役、殿様などに扮し、笛、太鼓に合わせて「道行き」と呼ばれる行列を組んで練り歩く。そして、みそぎ、満月の歌、棒踊り、鹿枝(かしえ)踊り、修行踊り、歌の山、四節(しせつ)踊り、五色(ごしき)踊り等8種類の歌舞(かぶ)が奉納される。
大きな男根を背負ったおかめがユーモラスに踊る「みそぎ」に始まり、満月の歌は、4人の歌にあわせて笛(6人)、太鼓(4人)がリズムをとる。踊りはない。
棒踊りは、棒で天を指したり、大地を突いたりする踊りで、4種類ある。
鹿枝踊りは、万燈(まんとう)、弓(ゆみ)、毛槍(けやり)、先払(さきばらい)、先箱(さきばこ)、ほろかご、奴(やっこ)など38人で踊る。
修行踊りは山伏4人が演じるもので、山伏修験道の儀式が芸能化したもの。歌の山は、笛と太鼓の囃子(はやし)だけ。
四節踊りは殿様、若殿、御側(おそば)、国見役等6人で、国見と蹴鞠(けまり)の仕草をして踊る。
五色踊りは、おかめが1人で踊る。
文部科学省の文化審議会無形文化遺産部会で、新規提案候補として選定された文化遺産を御紹介しています。
このページの所管所属は教育局 生涯学習部文化遺産課です。