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初期公開日:2026年7月22日更新日:2026年7月22日
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未病の改善に取り組むにあたり、個人のヘルスリテラシーの向上が重要です。ここでは、神奈川県が主催するME-BYOシンポジウムにご登壇いただいたジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社が取り組んできたヘルスリテラシー向上に関する知見を紹介します。
人生100年時代を迎えた今、健康で充実した人生を自分らしく生きていくためには、一人ひとりが健康や医療との向き合い方を知り、主体的に行動することが重要です。
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー(以下、ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテック)は、健康や医療に関する情報を正しく集めて判断し、デジタルテクノロジーを含めたさまざまなツールやリソースをうまく活用しながら、適切な選択や行動をとる「力」―すなわち、ヘルスリテラシーを向上させることは、誰もが自分らしく生きる社会の形成へつながると信じています。
“健康”は目に見えないからこそ、”見える化“することが大切です。そして健康や未病の状態を“見える化”する手段となり得るのが、健康診断や、身近なデジタルヘルスツール、未病指標といえます。ヘルスリテラシーを高め、こうした機会やツールを有効に活用することで、自身の健康についてより正しく理解し、“未病”の段階で自ら気づき、改善に向けた行動をとることができます。さらに、医療にかかる必要が生じた際にも、病院を受診すべき適切なタイミングや自分に合った治療を判断する上で、ヘルスリテラシーは大きな助けになります。これらの行動によって、一人ひとりの QOL(生活の質)の向上はもちろん、よりサステナブルな社会の実現にもつながり得ます。
そんな人生100年時代を生き抜く「力」となるヘルスリテラシーは、今の日本においてどれほど備わっているのでしょうか。ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックがヘルスリテラシー向上プロジェクト「My Health, Myself」の一環で2023年に実施した「人生100年時代 × デジタル社会の総合的なヘルスリテラシー国際調査」(以下、ヘルスリテラシー国際調査)では、日本人のヘルスリテラシーに関する自己評価は6か国中もっとも低いという結果が示されています。(調査概要や結果の詳細はこちらから)

では、主体的に健康や医療を選択していくためのカギとなるヘルスリテラシーを高めるためには、どのような点に留意すれば良いのでしょうか。
本コンテンツでは、ヘルスリテラシーについてインプット(情報収集・判断)、アクション(行動)、コミュニケーション(医療者との対話)という3つの側面から紐解いていきます。
インターネットの普及により、私たちは健康や医療に関する膨大な情報を収集することができるようになりました。一方で、その情報量の多さ故に、「どの情報を信じるべきか」「どこから情報を得ればよいか」と、判断に迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックが日本国内47都道府県の20代~60代男女を対象に実施した「人生100年時代のヘルスリテラシー調査」(以下、ヘルスリテラシー調査)では、集めた健康情報を『正しい情報だと判断できる』と回答した人は全体の約半数(52.6%)にとどまることが明らかとなりました。
では、信頼できる情報を入手し、正しく判断するためにはどのような点を意識すべきでしょうか。
まず重要となるのは、
・誰が発信している情報なのか
・どの段階の情報なのか
を都度確認する意識です。
例えば目の前の情報は、情報源となる本人が実際に見たり、体験したりした独自情報(一次情報)でしょうか。それとも一次情報をもとに解釈や編集をいれた二次情報(テレビや新聞など)でしょうか。また、その情報はいつ公開されたものでしょうか。こうした問いかけを通して信頼できる情報を適切に収集していきましょう。
(情報の種類についてはこちらから)

また、魅力的に感じる情報に隠された心理的効果を知っておくことも新しい情報を冷静に判断するために役立ちます。
数字の見せ方を利用したフレーム効果や、自身に都合よく情報を集める確証バイアスなど、情報に隠された心理的な効果も併せて確認してみましょう。(心理的効果について詳しく知りたい方はこちらから)
これらの点を意識したうえで情報に向き合うことは、自身のヘルスリテラシーを向上させるための第一歩となるのではないでしょうか。
自分の今の健康状態を知るための身近な方法の一つに、健康診断があります。健康診断の結果で数値が基準値内に収まっていても前回と比べて変わり始めていたら要注意な場合もあります。診断結果をもとに、自分のリスクに気付き、日常生活で改善行動に移せるようになることが大切です。
(健康診断の結果の見方についてもっと詳しく知りたい方はこちらから)
また、健康診断のみでなく、家庭用機器など身近なツールを使って基本的なヘルスレコード(健康に関連する血圧・体温・心拍数などのさまざまなデータの記録のこと)を日常的に確認することも重要です。健康状態を継続的に測定し、「数値の変化」に注目することで、変化に応じた適切な対応や行動をとることができます。一回の測定結果で一喜一憂するのではなく、1週間、1ヶ月といった期間での傾向を観察することで、自分の健康状態をより正確に把握できるようになります。
(デジタルツールを使った日々の健康管理についてもっと詳しくしりたい方はこちらから)

家庭での測定と病院での検査とは、それぞれ異なる役割を持っています。家庭用機器での測定は定点観測的な役割、つまり日常的な変化を捉える機能を果たし、一方で健康診断をはじめとする医療機関での測定は、正確な診断や治療方針の決定のために行うものです。この役割分担を理解しそれぞれの測定結果を効果的に活用することは、わずかな体調の変化や未病の状態への気づき、ひいては病気の早期発見の可能性にもつながります。
では、実際に日々の生活の中で体調の変化を感じたとき、あなたはどのような行動をとりますか?
ヘルスリテラシー国際調査では、原因がはっきりしない不調を感じたときにとる行動として、日本においては「様子をみる」という回答の割合が63%で、最も多い結果となりました。また、ヘルスリテラシー調査から、神奈川県においても6割の調査対象者が同じ回答をしていることがわかりました。
一方で、「医療機関を受診する」という日本の回答者の割合は37%と、他5カ国と比較して最も低いことも明らかとなっています。

自分の不調を客観視し、ウェブサイトなどを活用して調べてみるという姿勢は大事ですが、その上で、適切なタイミングで医療機関にかかることも病気の早期発見や治療の選択肢を広げるという観点では同じく重要です。多くの疾患は、早期発見・早期治療が根治や症状改善の鍵となるため、気になる症状があり自分では判断が難しいときは自己完結せず、かかりつけ医等に受診を検討しましょう。
ここまでは信頼できる医療・健康情報の入手や判断の仕方(インプット)、それらを活用し、具体的な行動に移す際(アクション)のポイントを見てきました。ここでは、医療機関への相談や受診といった選択をした際に生じる、医療者との対話(コミュニケーション)に関するポイントについてご紹介します。
医療者とのより良いコミュニケーションは、納得のいく治療につながりやすいと考えられています。一方で、収集した情報をもとに、医療機関受診を検討しても、「自分の状態をうまく伝えられない」「質問して良いのか不安」と感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本では、受診時の医師とのコミュニケーションにおいて、「医師と話す前に、医師と話すことや質問したいことを整理している」人は半数以下で、治療後の日常生活のQOLを踏まえてコミュニケーションできている人も少ないことがわかっています。

そこで重要なのは医療者との対話の前に自分自身の症状や考え、大切にしている価値観をできる限り整理しておくことです。
一例として、自身の
・今の症状の詳細や、体調の気になること
・現在の状態になった原因や背景に対して思い当たること
・(治療が必要な場合)治療で目指すこと・ひと段落したらやりたいこと
・頼れる人(治療や入院時のサポートが必要な時)
・性格(真面目、引っ込み思案、コツコツ型など)
などを書き出して整理することで、医師と自身に合った治療について相談しやすくなるかもしれません。このようなリソースを活用し、自身が大切にしたい価値観を踏まえて医療者と対話を進め、納得のいく治療方針を見つけていきましょう。
(より詳しい整理のポイントはこちら:ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテック作成My Healthコミュニケーションチェック)
ここまでみてきたように、一人ひとりがヘルスリテラシーを向上させ、主体的に医療・健康に関わり行動することは、自分にとって最もよい人生を送るための『力』となります。未病の改善に加え、万が一病気になったとしても、この『力』を活用することで、適切な治療に辿り着き、自身が大切にしたい価値観を踏まえた治療後の人生につなげることができるのではないでしょうか。
そして、このような一人ひとりの行動の積み重ねは、個人の健康にとどまらず、医療を支えるサステナブルな環境形成にもつながっていくでしょう。
ヘルスリテラシーは、人生100年時代を前向きに生きていくための私たちにとっての “資産“となります。本コンテンツが、自身の未来を自分で選び、行動し、健康で充実した人生を送るための一助になることを願っています。
このページの所管所属は政策局 いのち・未来戦略本部室です。