1ページ目 神奈川県共生社会実践セミナーともいき交差点2025 丹沢レジデンシャルホームの取組 社会福祉法人常成福祉会 丹沢レジデンシャルホーム 村山涼(居住者) 川村浩平(マネージャー・サービス管理責任者) 2ページ目 社会福祉法人常成福祉会 〒259-1302 神奈川県秦野市菩提1711番地2 電話0463-75-3300(代) FAX 0463-75-3377 https://jousei.or.jp/ 事業所一覧 丹沢レジデンシャルホーム 花鳥デイサービスセンター 秦野ワークセンター あじさい 花鳥地域生活支援センター なのはな たんぽぽ教室 ともしびショップみなせ 丹沢自律生活センター総合相談室 ライツはだの(秦野市障害者虐待防止センター) マスコットキャラクター「ふくころ」のイラスト 名前はふくしのこころに由来しているんだ 3ページ目 丹沢レジデンシャルホーム 施設の外観の写真 平成2年(1990年)設立定員40名 居住棟:ワンフロア、個室(一部2人部屋もあるが個人で使用)※男女別では分かれていない 年齢層:20代〜80代まで幅広い。平均58歳。 居住者:身体障害がある人、身体障害と知的障害が両方ある人など 職員:34名(内、半数は時間給職員) ロケーション:里山的な環境(山の下方)⇒ほぼ全員車いすユーザーだが、施設から出るには長い坂を下らないと行けない。 最寄りのバス停やお店まで徒歩15分かかるので、手でこぐ車椅子で一人で外出はほぼできない。面会に来る人も、車やタクシーで来る人が大半。 4ページ目 支援するきっかけ @入所して間もないため情報が少ない A意思を伝えられるが、その時々で言うことが変わる=何に絞って支援するのか検討する必要がある B施設を出て生活したいという目標ははっきりしているが、障壁がたくさんある 5ページ目 どんな人? 人となり・生活 明るい。 手先が器用で色鉛筆を使った描画が得意。 ガンダムシリーズなどいろいろなアニメや、ウルトラマンなどのシリーズが好き。 海老名や横浜、秋葉原などのショップなどに友人と出かけ楽しんでいた。 人と話をするのが好き。電話で家族や友達と連絡を取っている。直接会うのが一番良いが、自分で計画を立てることは一人ではできない。 苦手な野菜がいくつかある。特にキュウリは嫌い。 外出は好きだが、車には酔いやすい。 家族、特にお母さんやおばあさんがよく面会に来てくれ、関係がとても良い。 障害のこと 足が不自由=歩けないが、つかまるところが適切な場所にあれば立って乗り移ることができる。 移動は車椅子を自分で漕いでできる。行き先への案内は必要。段差や階段がある所には行きづらいので、秋葉原の階段しかないショップなどには行かれなくなってしまった。ちなみに家に入るのにも長い階段があり、車椅子では入れないので施設に入った。 知的な障害があるが、自分の思いを言葉で人に伝えることができる。 下半身の障害のため、トイレの感覚があいまい。 6ページ目 お部屋 ふきだし:ガンダム大好き。ポケモンも好き。他にもいろいろ・・・ 部屋の写真(ガンダムのフィギュアやポケモンのぬいぐるみが飾ってある) 7ページ目 目標と意思決定支援会議 家には戻れないが、少しでも近くに住み、家族や友人と会いやすい生活がしたい。 横浜や秋葉原、海老名など、興味のある場所にある、ガンダムやポケモンなどのショップに友人と行き、ショッピングをしたり、ゲームをしたりして遊びたい。 意思決定支援会議で検討 参加者:本人・母・施設職員・相談支援専門員・市職員・県職員・県アドバイザー ストレングスは、やりたいことを具体的にイメージできていることと、友人関係という施設の外の人間関係があるということなのではないか? 障壁 @トイレにスムーズに行かれないので、長時間外出できない。 A友人が施設に来るのは遠くて体力的に大変。時間が経つにつれて疎遠 になってしまっている。 B外出するのに手間と高額のお金がかかる。Etc・・・ 8ページ目 意思決定支援会議で確認したこと 外出の機会を継続的に持つ(移動支援) 施設外の人間関係を維持する 地元に戻るための準備をする(生活動作の獲得やグループホームの見学など) 9ページ目 支援の結果、今は・・・ 外出 ・一般的に施設に入所している人には認められない「移動支援」の支給を、市が認めてくれた。 ・移動支援で、ヘルパーを使って外出することが増え、家族や施設職員を頼らなくても外出する手段が増えた。費用的にも助かっている。 人間関係 ・お母さんのサポートで、友人との関係は維持できている。 ・実際に会うことについては、現在調整中。 地元に戻る件 ・グループホームに見学には行ったが、地元近くでは条件に合うところがまだ見つかっていない。焦らず探していきたい。 ・より長時間の外出もできるよう、引き続きトイレなどの自力動作の幅を広げられるよう練習が進んでいる。 10ページ目 まとめ(施設全体への好影響) 外出機会の増加 生活課題の改善を目指す理由の明確化 エラーを恐れない雰囲気の形成 本人の思いの実現≒支援のやりがいアップ 施設完結型の支援からの脱却 11ページ目 ご清聴ありがとうございました 社会福祉法人常成福祉会(マスコットキャラクター「ふくころ」のイラスト)