初期公開日:2025年12月8日更新日:2026年3月27日
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令和7年度かながわプラごみ削減オンラインフォーラム
未来を創る技術~環境配慮設計からリサイクル技術まで~
県では、「かながわプラごみゼロ宣言」を発表し、2030年までのできるだけ早期に、リサイクルされずに廃棄されるプラごみゼロを目指しています。
このたび、プラごみ削減(プラスチックの3R+Renewable)の取組拡大を図るため、令和8年1月21日に「かながわプラごみ削減オンラインフォーラム」を開催しました。
(1)目的
プラごみ削減(プラスチックの3R+Renewable)について、様々な業界における具体的な取組事例(好事例・先進事例)を共有することにより、事業者等の取組を促進する。
(2)日時・開催方法
令和8年1月21日(水曜日) 13時15分から15時15分まで Zoomによるオンライン会議
(3)登壇者
環境省 関東地方環境事務所 資源循環課
表題:プラスチック資源循環法について
国立研究開発法人産業技術総合研究所
表題:サーキュラーエコノミーと材料診断ービジネスとしてのプラスチックリサイクルの実現に向けてー
概要:本講演では、産総研・サーキュラーテクノロージー実装研究センターで取り組んでいる、プラスチックマテリアルリサイクルに関係するさまざまな技術開発(主にグレーディングによる再生材の使いこなし技術)を紹介すると共に、それらが資源循環型社会への無理のない移行にどのように寄与するのかを議論いたします。
株式会社エフピコ(製造業)
表題:エフピコ方式の循環型リサイクル ~「トレーtoトレー」&「ボトルto透明容器」~
概要:今や当たり前にあるスーパーの店頭の回収ボックス。エフピコのリサイクルの特徴は、この回収ボックスからトレーやペットボトルを再び食品容器にリサイクルする「資源循環型」です。これをエフピコでは「トレーtoトレー」、「ボトルto透明容器」と呼んでいます。このリサイクル活動を消費者の皆様のご協力をいただきながら進めてまいります。
ユニリーバ・ジャパン株式会社(製造業)
表題:プラスチックがごみにならない未来へーユニリーバの取り組みー
概要:ユニリーバは世界最大級の消費財メーカーとして、ラックス、ダヴ、ジフなどのブランドを展開。
「輝く毎日をすべての人に」というパーパスのもと、環境・社会、働き方の課題にも早くから取り組む。
プラスチックに関するゴールと日本での取り組みをご紹介します。
リスパック株式会社(製造業)
表題:プラスチック資源循環と環境配慮設計
概要:作って使って廃棄する一方向の流れから、作って使って新たなモノへと循環させる持続可能な資源利用を目指して。
使用後の循環を拡げるリサイクル、循環の起点を変えるバイオマスプラスチックと、それらを可能にする環境配慮設計について、多様なプラスチック製品を扱う岐阜プラグループの取り組みを紹介致します。
【環境省への質問1】
ごみ収集しています。レジ袋は有料化も少なくなりましたが、フィルム上の袋がかなり目立つようになっています。12品目への追加が必要ではないかと感じていますが、品目追加の機会はあるのでしょうか。
【環境省からの回答1】
新しい法律は一般的に施行されて5年を経過した頃に課題等がないかを点検することとしています。
プラスチック資源循環法は、令和4年から施行されていますので、ちょうど令和8年度が5年目ということになります。環境省の本省になりますけれども、いただいている品目の追加に関するご意見も含めて、法律の施行上の課題があったら検討していくことになろうかと思います。
必ず追加されるかどうかまでは、現時点ではもちろん分かりませんが、一般的に対象品目の見直しについて、国で考えていくということはあるというふうに思います。
【環境省への質問2】
プラ再生率を包装や容器に記載する規制や基準を満たした場合のマーク等を設けて、企業イメージアップにつなげられるといいなと思いますが、そうした動きはあるのでしょうか。
【環境省からの回答2】
現時点では、認証マークについて、具体的に検討している情報は国の中では聞いておりません。
ただ、おそらく、例えばPETマークとかラベルがあることで企業さんでも取組がしやすいと思ってのご質問ではないかと推測しております。
また、制度については(先ほどのご質問への回答の通り)随時、国で定期的に見直しを行っていくことになろうかと思います。
引き続き動向をウォッチいただきながら、それぞれの企業さん、団体さんからも国や自治体にいろんなお声を是非お届けいただけるとありがたいと思います。
【国立研究開発法人 産業技術総合研究所への質問】
リサイクル材を簡易に判別する技術は大切と思いますが、ものさしと同程度で検査できるものではないのは周知のことです。判別する技術、設備はどこを想定されているのでしょうか。まずは産業廃棄物処理事業者になるのでしょうか。
【国立研究開発法人 産業技術総合研究所からの回答】
私たちの技術開発というのは社会実装を目指しているわけなんですけれども、それをどこに実装するかという点では、今回の場合ですとリサイクラーさんになるかと思います。おっしゃるようにものさしで測る程度に簡単にできる今、技術ではないので、それをいかに簡略化するか、あとは迅速に測る技術にするかが私たちの課題になっているかと思います。
その中でひとつ言えるのは詳細分析、詳細に中身を明らかにするのは重要なんですけれども、そこからもっと簡便にする、例えばイメージで言うと脈を測るというのは健康のバロメーターになるかと思いますけれども、脈がちょっとおかしかったらなんの病気か分からないのですが、「脈がおかしいので、こういう検査をしていきましょう」とかそういうような最初の段階では簡便な手法で現場に導入できる技術を私たちは目指しております。
【エフピコ、ユニリーバ・ジャパンへの質問】
資源回収にはやはり業界の連携が重要だと思います。エフピコさんやユニリーバさんによる、ストアto企業のシステムが市民に周知されると回収率が進むのではないかと考えています。そこに市民が連携できれば嬉しいです。そのような取組を今後、一緒にやっていけないでしょうか。
【エフピコからの回答】
資料でもご紹介した通り、リサイクルの推進にはまず「資源を集めること」が不可欠です。現在、全国11か所のリサイクル工場と選別センターで見学を受け入れていますが、参加者がシニア層か近隣の小学校に偏っており、中間層(親世代)にアプローチしきれていないという課題がありました。
この課題を解決するため、近年は小・中学校に出向く「出前授業」に力を入れ、リサイクルの重要性を発信しています。
児童が授業で学んだことを家庭で親に話すことで、中間層の意識向上へと波及させる「ボトムアップ型」の回収量増加を狙う取組をしています。
資源の回収量は一気に増えるものではないため、こうした教育活動に加え、スーパーのイベント等を通じた地道な普及活動を今後も継続していきたいと思います。
【ユニリーバ・ジャパンからの回答】
本日の講演では、弊社が取り組んでいるリサイクルプロジェクトのうち、「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」を中心にご紹介しましたが、実はもう一つ、「UMILE(ユーマイル)」という取組も進めています。前者については、拠点回収はコスト面・効率面の観点から一旦終了し、現在は次のステップへ移行していることをご説明しました。
一方、UMILEでは主に小売店舗にご協力いただき、回収ボックスを設置して使用済み容器を市民の皆さんに持ち寄っていただく取組を継続しています。回収量は限定的で、効率面でも課題はありますが、ご協力いただいた方にはポイントを付与することで、楽しくプラスチック資源循環に参加できる、市民と企業が一緒に取り組むアクティビティとして実施しております。このような形で、今後も市民の皆さんのご協力を得られればと考えています。
また、拠点回収以外にも、将来的に高度なリサイクルを実現するためのプロセスやインフラが整備された際には、排出時の分別にご協力いただくなど、市民の皆さんと協働しながら、日本の資源循環をさらに促進していければと思います。
環境省関東地方環境事務所資源循環課 講演資料(PPT:6,973KB)
国立研究開発法人産業技術総合研究所 講演資料(PDF:2,612KB)
このページの所管所属は環境農政局 環境部資源循環推進課です。